photo: Yousuke Nakagawa

世界規模での感染症の流行のなか、年間を通して、自家用車で生活圏内をくまなく周った。その過程で撮影した、くつろいだ黄金のトーンの写真と、それに由来したスケッチのような詩とのアンサンブルを作品にした。
自家用車で、地元を走査していて見えてきたのは、コロナウイルスの流行下であっても、インフラや流通といった諸技術のうえで日常が続いていることだった。この意味だけでいえば、技術によって、われわれは物質的には安楽な世界をつくり、そこで生きている。おそらく、くつろいだ黄金のトーンが、寺院や、河原、商店街にいたるまでの、多様な世界を覆っていくイメージは、そのような技術的世界観からきている。

Dimensions Variable
アルミ複合板に写真圧着、詩
協力: TAP(取手アートプロジェクト)

作品発表の機械に合わせて、駅前ギャラリーのなかを特設ラジオブースにした。そのときのLive放送はこちら→https://youtu.be/X0KG2r64ZOw